職業柄いろんな方のお話をうかがっていると「あの人が嫌いとか、そういう考え方とかやり方が嫌いとか、あれが嫌いとかこれが嫌いとか思う自分がきっとおか しいんだ」と、自分の中の好き嫌いに否定的な感情を持ったり、そういうことを感じる自分を責めたりしている人が決して少なくありません。

でもね、そもそも人間の脳は善悪を判断できない、好む好まざるで判断しているといわれています。

つまり脳は知っているわけですよ、いいも悪いもない、好きか嫌いかだけだということを。

極めて正常な感覚なわけですね。

 

人間関係において善悪や正しい、間違いで人やものごとをジャッジしない、それがひいては他者の個性や価値観を認め、受け容れ、尊重するということなのであれば、自分の好き、嫌いも、また他者のそれも大切に扱われてしかるべきものなのではないかということ。

どうしても嫌いな人、ゆるせない人がいる。

でもその人が悪いわけでもなければまちがっているわけでもないんです。

そして、そう感じるあなたが悪いわけでもまちがっているわけでもないんです。