「自己流」とか「我流」と言うと、何にも妥協せず迎合せず、こだわりの強い職人だったり一匹狼のような、いかにも我が道を行っているような印象を受けますね。
しかし我が道を行くということが、必ずしも自分らしく生きるということとはちがうと思うのです。
我流とか自己流というとイメージ的には頑固な感じを受けませんか?
なんというか他を寄せ付けないというか、排他的というか。
僕の思う自分らしさってまったく逆というか、他人のことも目の前で起こる事象もまるごと自然に受け容れる柔軟さをもっていることだと思うのですね。
なにが起きても、誰の前でも自分は決して動じることなく、柔軟で寛容で大きな器で、そのまますべてを受け容れる生き方こそが自分らしい生き方なのではいかと思います。
自己流と自分らしさを履き違えている人は、他人や環境から影響されたくないという一種の恐れから思考し、行動しているのでどんどん頑なになり、柔軟さとはほど遠い生き方を選択してしまっているようにも思います。
つまり自分らしさとは我流とか自己流とか我が道を行くとかいうことではなく、何かに影響されることを恐れていない状態をいうのではないかということ。
自分の中心がしっかりとしていれば、柔軟に自然に必要なものとそうでないものを取捨選択できるわけですから、そもそも影響なんてされないし、何も恐れることなどないはずですからね。
それこそが自分らしく生きるということ、まさに自分軸の生き方だと思うのです。